WHOと厚労省が推奨「認知症予防の為の、3つの脳活性化訓練」とは?
世界保健機関(WHO)は2019年、「認知機能低下および認知症のリスク低減のためのガイドライン」を公表し、認知機能低下と認知症予防のために12項目の対策を推奨しています。厚労省もこれらを推奨しています。
認知症予防のために推奨されている訓練系は@認知トレーニングA運動B社会活動の3項目です。
「WHO推奨12項目」詳細
〇「3つの訓練系」:認知トレーニング・身体活動(運動)・社会活動
〇「9つの健康管理系」:栄養管理・体重管理・高血圧管理・禁煙管理・アルコール管理・糖尿病管理・脂質異常管理・うつ病管理・難聴管理
脳活性化の促進で「認知の予備力」が高まり、認知症予防ができる
脳は、高齢になっても、鍛えることで働きをよくすることができます。これは脳には、常にその構造を変えていく「可塑性」という性質があるためです。
高齢者が認知トレーニング、運動、社会的活動の3つ訓練に取り組むことで、脳の活性化が促進され、神経細胞同士のネットワークが強化され、脳のはたらきも良くなります。
このプロセスを継続し、「認知の予備力」(蓄え)を高めることで、認知症になるのを遅らせる、認知症になっても進行を穏やかにできると考えられています。そのため、WHOと厚労省がこれら「3つの脳活性化訓練」を推奨しているのです。